「え…!? 記憶が浄化…? どういう…」
僕はカナメに、ハルカから聞いたことを全て話した。
この世界のこと、ハルカのこと、昴のことも。
カナメは相当混乱している。そりゃそうだ。こんなファンタジーを誰が信じるだろうか。
「霜月さんは生きてるんですか…?」
カナメがつぶやく。僕はそれを否定した。
「いや、死んでるんだと思う。ここにいるのは、おそらく魂だけ。」
「じゃあなんで私たちはここに来られるんですか 私たちは肉体もここに来てるんでしょうか…?」
そう言われ、僕も首を傾げた。
これが夢の中だとしたら…例えば今寝ていてこの夢を見ているときに、体を揺さぶられるか何かされて起こされたらどうなるんだろう。なんか気になった。
「そこは…僕もわからない」
そう答えたとき、ずっと僕とカナメのやり取りを聞いていた昴が「魂だけだよ」と口を開いた。
「寝ているときは、魂だけがこの世界に来てるの。体は眠ったままだよ」
「…そうなんだ。てかそういえば、ハルカは? さっきから全然現れないけど」
「わかんない…ハルカちゃんいつもならいるのに…」
なんだか嫌な予感がする。
胸の奥がざわざわした。わからないこともまだまだ多すぎる。
なんだかこの世界に来ていることが危険なことに思えてきた。
あれほど来たいと願っていたハズなのに。
カナメはさっきから、落ち着かず視線を四方八方に向けている。
僕は、なんとなく辺りを浮遊する魂を見つめながら、睡魔に襲われていた。
夢の中で眠くなるとか、ないだろ…。
ぼんやりと辺りを眺めていたとき、なぜかカナメがしゃがんでいるのが目に入った。
「どうしたの?」
僕は眠い目をこすり、カナメの隣にしゃがんだ。怖くて震えているのだろうか。
昴も浮遊しながら僕らの周りを飛ぶ。
「あの、これ…」
カナメは地面を差し、「さっきから気になってたんですけど…」とつぶやいた。
僕はカナメに、ハルカから聞いたことを全て話した。
この世界のこと、ハルカのこと、昴のことも。
カナメは相当混乱している。そりゃそうだ。こんなファンタジーを誰が信じるだろうか。
「霜月さんは生きてるんですか…?」
カナメがつぶやく。僕はそれを否定した。
「いや、死んでるんだと思う。ここにいるのは、おそらく魂だけ。」
「じゃあなんで私たちはここに来られるんですか 私たちは肉体もここに来てるんでしょうか…?」
そう言われ、僕も首を傾げた。
これが夢の中だとしたら…例えば今寝ていてこの夢を見ているときに、体を揺さぶられるか何かされて起こされたらどうなるんだろう。なんか気になった。
「そこは…僕もわからない」
そう答えたとき、ずっと僕とカナメのやり取りを聞いていた昴が「魂だけだよ」と口を開いた。
「寝ているときは、魂だけがこの世界に来てるの。体は眠ったままだよ」
「…そうなんだ。てかそういえば、ハルカは? さっきから全然現れないけど」
「わかんない…ハルカちゃんいつもならいるのに…」
なんだか嫌な予感がする。
胸の奥がざわざわした。わからないこともまだまだ多すぎる。
なんだかこの世界に来ていることが危険なことに思えてきた。
あれほど来たいと願っていたハズなのに。
カナメはさっきから、落ち着かず視線を四方八方に向けている。
僕は、なんとなく辺りを浮遊する魂を見つめながら、睡魔に襲われていた。
夢の中で眠くなるとか、ないだろ…。
ぼんやりと辺りを眺めていたとき、なぜかカナメがしゃがんでいるのが目に入った。
「どうしたの?」
僕は眠い目をこすり、カナメの隣にしゃがんだ。怖くて震えているのだろうか。
昴も浮遊しながら僕らの周りを飛ぶ。
「あの、これ…」
カナメは地面を差し、「さっきから気になってたんですけど…」とつぶやいた。
