『俺ね、もう嫌われてると思うから
本当のこと話してもいい?
ドン引きするかもだけど聞いてくれる?』
「聞きますよ」
私は優しく呟いた
『俺、両親いないんだ。
両親の顔さえまともに知らないまま
一人ぼっちになって物心ついたころから
施設で育ってさ・・・
小学校でも中学校でもいじめられて
そんなんで毎日泣いてても
つまらない人生だなって思って
せっかく両親からもらった命を
大切にしなきゃって思って
東京からこっちに出てきて
1年お金貯めて受験したんだ。
だから俺、本当は莉奈の2つ上、
敦史とかより1つ上なんだ。
本当のこと知られて皆が
離れていくのが怖かったんだ。
俺、恋とかわからなくてさ。
でも莉奈のこと一目惚れして
本当に好きになってさ。
莉奈のこと大切にしようって・・・
ってそんなこと言っても信じて
もらえないよな。
あんなひどいことしてたんだから・・・』
先輩の口から知らなかったことが
沢山でてきた。
