大っ嫌いなアイツに恋をした。




そーっとドアを開けると、あの埃っぽかった資料室ではなかった。

一年ほど前より見違えるほど資料室の中は綺麗になっていた。


そりゃ、あんなボロボロだったしね。

いつの間にか工事されてたみたいだ。


だけど、ここは窓が無く相変わらず電気がなければ薄暗い。


入口だけ電気を付け中に入ると、奥にソファーがあり、そこに橘は顔を隠すように腕を置いて寝転んでいた。


「……何で来んだよ」


橘は腕で目を隠しているのに、あたしが来たことが分かっているようだ。



「何で、あんなに怒ったの…らしくないじゃん」



「…知るかよ」



っていうか、どうして橘が怒るの?

ああ、あれか。

あたしを蹴落としたかったのに仲間のみんなが良いようにあたしのことを言ったから腹が立ったってヤツか。

きっとそうだ。



「お前は……和樹のことが、好きか?」



何の突拍子もなく橘は言った。