大っ嫌いなアイツに恋をした。




ふと、そのとき

橘は足を止めた。



「俺に責任あんだよ。送るぐらいさせろ。」


橘は腰にまわす腕に力を込める。



責任……何それ。

別にあんたのせいじゃ…



「まあ、勝手に一人で帰って倒れでもして変なヤツに襲われたりしたら目覚めわりぃしな」



「……は?」



何よそれっ!



「つーか、お前みたいなヤツ襲う物好きいねぇか」



いたら会ってみてぇ、なんて

いつものイジワルな笑みを浮かべて橘は言った。



「せ、世界は広いんだから一人ぐらいいますよーだ!!」



ひ、一人ぐらいいたっていいんじゃない?



妙なやり取りをしながら下駄箱を抜けると宮村が水道にいるのを見つけた。