「……ん、ほらよ」
「冷たっ!」
橘はあたしのおでこに缶ジュースを当ててきた。
「感謝しろよ、奢ってやったんだから」
なんて嫌味ったらしく笑う橘。
ああ、せっかくカッコいいと思ったのに……幻滅だ。
「…あんたね、せっかく良いことしてんだからそんなこと言ったら台無しじゃない!他の女の子にそんなこと言ったらさすがの橘も嫌われるよ?」
ってか、嫌われればいいよ。
こんなイジワルなヤツ。なんで他の子はコイツの裏に気づかないんだろうか。
「他の女なんかに奢ったりしねぇし。」
「……え?」
橘はあたしの隣に座るとそう言って、真剣な瞳で見つめてきた。
な、なんで見つめてくんのよ…
そんな瞳で見ないでよ……っ
耐えきれなくなって俯くと、橘はクックと笑った。

