大っ嫌いなアイツに恋をした。




「つーか、お前そのカッコなんだよ。」


あたしを上から下までジロジロ見た橘は冷たい目で言った。



「は?何か悪いの?」


開き直ったように言ったあたしに橘は
はぁ、とため息をついた。



「お前、デートにそんなカッコしてくるか普通。オンナの欠片もねぇじゃん。」



なんて、冷めざめとあたしを見る。



「…べ、別にいいじゃん。本当のデートじゃないんだし!そ、それに橘だってあたしのこと女なんて思ってないなら別にいいじゃん!」



ああ、我ながらなんと切ないことを……


も、もちろん永見先輩とデート!
なんてことになったらそりゃ可愛くしていくよ?

デートなんてありえないけど、好きな人には可愛く見られたいもん。


いつか本当に先輩と……



「まあ、脱がせちまえば一緒か」



「え?」


今、問題発言しなかった?



「いや、何でもねぇよ」



何でもないって、怪しすぎるでしょ!


何を企んでんのコイツ。