大っ嫌いなアイツに恋をした。




画面には橘という文字が。


パッと橘の方を見ると、壁にもたれて電話をかけている。


その姿だけでも、カッコ良く見えてしまうなんて。


あたしはなぜか手が震えて通話ボタンを押せなかった。


しばらくして、メールが届く。



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お前、今どこいんだよ。


俺を待たせるなんていい度胸してんじゃん。

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……そろそろやばい。

何されるかわかったもんじゃない。


そうこうしているうちに、軽く30分は経っていた。


いや、元はと言えば橘が女の人と絡んでるから悪いんだからね!?


あたしは別に……



決意をしてあたしはゆっくりと、橘に近づいていく。


そして、後ろから静かに近づいて……目隠しをして……


「へへっ、待ったぁ?」


そして、可愛く微笑む

なんて!出来ないからね!??


そんな女の子みたいなこと、真似できない。

どこまでも可愛くないあたしはこうなってしまうんだ。



「……た、橘っ!!」



後ろから大声で叫んでやった。