はぁ、結局キーホルダー見つからなかったな。
みんなに迷惑かけただけで終わってしまった…
「わざわざ寒いのに探しに来てくれてありがと……嬉しかった」
二人で廊下を歩きあたしは一方的に話しかける。
自分の部屋の前まで来て立ち止まる。
「あの…キーホルダー無くしちゃってごめんね……せっかく橘がくれたのに。また明日の朝探してみるね。じゃあ….おやすみ」
ドアを開けようとドアノブに手をかけたとき、橘があたしの手と重ねるように手を置いた。
「……何、すんなり部屋に帰ろうとしてんの」
橘は後ろからあたしの耳元で低く囁き
ドアを開けあたしを押し入れ素早く鍵を閉めた。
………へ?な、何!?
「ブッ、超マヌケ面だな。もしかして、このままおやすみ、なんてこの俺が言うとでも思ったかよ」
橘は不敵に笑ってあたしに詰め寄る。
な、何!?いきなりどうしちゃったの!?

