大っ嫌いなアイツに恋をした。





ドサッと鈍い音を立てる。



「……陸っ!?」



陸はあたしを引っ張って下敷きになってしまった。



「…っ、ちょっと足を捻っただけです。大丈夫だか、ら」



そう言った陸だけど、その表情は歪んでいる。


起き上がれないそうにない陸。

どうしよ……あたしのせいだ。



「待ってて、すぐに助けを…」



宿舎に戻ろうと辺りを見渡すけど、どっちの道から来たのかわからなくなってしまった。


あれ……確かこっちから……


木々が風に揺れ、怪しい獣の様な鳴き声が聞こえあたしは思わずしゃがみこむ。


よくよく考えたら、こんな山奥に一人でいたなんて……


いつもそうだ。あたしは後先考えず行動していまう。

最悪だあたし……陸まで巻き込んで……


突然怖くなってしまったあたしは全く足が動かなくなってしまった。


嫌だ、怖い。

誰か助けて……────