大っ嫌いなアイツに恋をした。





「だから……もうちょっとだけ。早く帰るから…陸はもう先に……」



「……そうですかって、美優先輩置いて帰れるわけないじゃん」



陸はボソッと呟き、あたしの肩にダウンジャケットをそっとかける。



「……どんなやつ、ですか」



「……え?探してくれるの?」




まじまじと陸を見つめると、陸はどこか腑に落ちない様子でそっぽを向いた。




「………早く見つけて早く帰りますよ」



ぶっきらぼうに言った陸は探すのを一緒に手伝ってくれた。


だけど、キーホルダーは一向に見つからなくて……


森の中に足を進めたとき、濡れた不安定な土に足を滑らせ斜面から滑り落ちそうになったとき



「……美優先輩っ!」



腕を引っ張られ後ろに倒れた。