大っ嫌いなアイツに恋をした。





頬に触れる綺麗な指先。

そっと唇をなぞった橘はゆっくりと近づいてきて……


まっ、待って!?

こんなところで……っ



「ダメ〜〜っ!!」



思いまかせに橘の肩を押すと大きな水しぶきを上げてお湯の中に沈んだ。



や、やばっ!?



どうしようか、何て考えている暇もなく
チャンスだと思い猛ダッシュで大浴場を出る。



「……テメェ……っ」



脱衣所のドアを閉めたと同時にそんな橘の声が聞こえてくる。



肩を押したことに関しては悪いけど、元はといえば橘が変なことするから…!


当分、口利いてやんない!!



早々と着替えを済まし脱衣を出ると、廊下の壁にもたれて立っている陸を見つけた。



遅くなってごめんね?
そう言おうとしたとき、陸はあたしに詰め寄って……