「うっ、あたしのせいで、負けちゃっ、て先輩がっ…いんたっ…引退に…っ」
何、泣いてんだろ…アホらし…
大袈裟すぎんでしょ…と、そのとき思った。
でも、子供みたいに泣き腫らす笹原を見て
何だ、普通の女の子じゃん。
そう感じた。
噂では、喧嘩の強いもっととんでもない子かと思ったけど…
何だ、可愛いじゃん。
不純にも、笹原の泣き顔を見て
可愛いと思ってしまった。
「あんたが一人でミスったからってそんな気にすることねぇよ。それをカバーすんのがチームだろ。先輩はいずれ引退すんだし、そんなに泣くことな…」
ふと、笹原に目をやると
また涙が溢れ出して流れた。

