「……ったく、ダッセーやつ。ほら、早く拭いとけ風邪引くぞ」
近くに畳んであったタオルを押しつけるように渡すと、笹原は俺を睨むようにして見つめてきた。
「……あたしだけ」
笹原はタオルをギュッと握りしめ俯く。
「あたしだけ、ずっと緊張してる。ずっと…橘にドキドキしてる…っ」
真っ赤な顔をして俯いていた笹原は、ふと顔を上げると…怪訝そうな…どこか潤んだ瞳で俺を見据える。
「き、緊張するに決まってるじゃん!意識しないわけないよ…!ゲームしよなんて、橘はあたしといて何にも…何も思わないの?」
何だよそれ。
人の気も知らないで…
言っとくけど、煽ったお前が悪い。
「脱げよ、早く。どうせまた風邪引いてぶっ倒れんだろ?」
「な、何言って…」
そう、立ち上がった笹原の肩を掴んで
そのままベッドに押し倒す。

