それから作業も終わり、渡部先生にプリントを持って行くことに。
「……あ、橘……あの、その…助かったよ」
職員室を前に、あたしは橘に向かって言った。
素直にありがとう、なんて言えない自分は相当可愛くない。
でも、橘がいてくれなかったら今もまだ作業していただろう。
「………ブッ、お前が礼言うなんて雨降るんじゃねぇの。」
なんて、ニヤニヤ笑っている。
何なんだコイツ!?
人がせっかくお礼を……っ!
「なぁ、」
何か言い返してやろう。
そう、反撃しようとしたとき
橘はなぜかあたしに迫ってきた。
「……え?」
急に変わった橘にあたしの身体はキケンだと察知する。
後ずさりしてもジリジリと詰め寄られ
あたしは壁と橘によって挟まれてしまった。

