俺の部屋まで案内すると、笹原はポツリと零す。
「あれ…部屋は普通なんだ。可愛くないんだね」
「アホ、可愛くてたまるかっ」
可愛かったら俺の趣味が疑われんだろ。
チラッと笹原を見ると、どこに行けばいいのか迷っている様子。
さっきまで、可愛らしい家だと騒いでいた笹原は急に大人しくなった。
「なんか飲みもん持ってくるわ。カルピスか何でもい?」
固まったままの笹原はなぜかフッと笑った。
「カルピス…夏祭りのカキ氷といい、本当に好きなんだね」
不意に笑った笹原に、ドキッとした。
「……まぁな……でも、今はお前が一番好き」
…え?っという顔をした笹原に俺はハッとする。
いきなり何言ってんだ、俺!?
無意識のうちにそう言っていたらしい。
「……て、適当にくつろいどいて……あ、別にベッドでもいいけど?」
「……ばっ、何言って…っ!」
真っ赤になった笹原を見て、俺は一階に降りた。

