大っ嫌いなアイツに恋をした。












「へぇ〜橘のお家って可愛いね!!」



家の前に着くなり、笹原は目を輝かせた。

おしゃれな住宅地に建つ一軒家。

家の外装は新築にする際、母親が口うるさく言っていたのだ。

母親に尻に敷かれている親父は何も言えず、童話なんかに出てきそうな可愛らしい家になってしまった。



お、おじゃましますっ!……なんて、緊張気味の笹原。


ブッ、なんつー顔してんの。



リビングに入ると、笹原はまた感嘆の声を上げる。



「か、可愛い〜!!お姫様のお家みたい!こんなところに橘が住んでるなんてねぇ〜ハハッ似合わない〜」



笹原はリビングと俺を交互に見て吹き出すように笑う。

こんなキラキラの家に住んでる俺の身にもなれよな。


笹原は何かに気付いたのか、辺りをキョロキョロする。



「あれ……お家の方は?」