【悠月side】
まじで、気にくわねぇ。
俺は足立に連れられて行った食堂で、和樹と一緒にいる笹原を見つけた。
は…?
何で二人が一緒にいんだよ。
足立や、一緒に来ていた男子そっちのけで
俺は何の躊躇いもなく笹原と和樹の席に近づいた。
「だから、たまに不安になるんだよね…」
笹原のそんな言葉に足を止める。
……不安?
「まあ、そんなこと気にする必要ねぇよ。アイツ、笹原しか見えてねぇし」
そうかな〜なんて笹原はかす和樹に向かって笑いかける。
一体、何の話してんだよ…!
つーか、他の男の前でヘラヘラ笑ってんじゃねぇよ!!
「随分と、楽しそうだな…美優ちゃんよ?」
凄んだ低い声を出して、テーブルにバンッと手を置いた。