「でもね、橘。オレばっかなんかじゃないよ。多分、あたしの方が橘のこと好きだよ」
急に固まる橘を見てあたしはハッとした。
わわー!?
何言っちゃってんのあたし!?
あたしの方が好きだよ…なんてバカップルみたいじゃんか!?
呆れてるよね、橘…
なーんちゃって!…と、言い直そうとしたとき
いきなり腰を引き寄せられ抱きしめられた。
「…ったく、マジでムカつく」
「…ちょ…」
何故、抱きしめられてんの!?
「お前さ、そういう可愛いこといきなり言うなっつーの!」
橘の顔を見ると、その頬は真っ赤に染まっていた。
なんだ、こんな顔もするんだ…
可愛い、なんて。
「橘…あのキーホルダー、付けてくれたんだね」
ふと、目につくとこに橘のカバンがあって
そのカバンには似合わない可愛らしいクマのキーホルダーが付いている。

