大っ嫌いなアイツに恋をした。





ビクッと反応するあたしを見て、橘はポンポンっとあたしの頭を撫でる。



「わりぃ、ちょっと突っ走った……ってか、焦ってた」



橘は申し訳なさそうに俯く。



「……焦ってたって?」



何を焦ることあるの?

なんて、首を傾げると橘はハァ、とため息をついた。



「寂しいって思ってたのはオレだけかよ。お前からの連絡一切ねぇし、でも自分から連絡すんのはオレばっかが好きみてぇで出来なかった」



「……ぶっ、なにそれ」



思わず笑ってしまうと、橘はあたしを睨むようにして見てくる。



「お前な!オレがどれだけ…」



「あたしも、同じ気持ちだったよ。でも、付き合うなんて、橘が初めてだもん。……どうしたらいいのかわかんないよ」



前までの橘は、女の子たちからのLINEがウザいって言ってたから。


用もないのに、メールとかLINEすんのはどうかな〜とか

しつこい、重い女、なんて思われたくなかった。


でも、さすがに何も連絡しなかったのはマズかったよね…