大っ嫌いなアイツに恋をした。




「ふーん、あっそ。」


橘は冷たい目で言うとまた作業に戻る。

何よ、さっきはニヤニヤしてたくせに!



「そ、そうだ…橘何で教室来たの?」



すると、橘はプリントを落とした。



……え?



「あ、あれだよあれ!忘れ物したから戻って来たんだよ!」


何だか焦っている橘は、自分の机の中から消しゴムを取り出した。



「……それ、あたしのじゃん。」


橘が取り出したのは、あたしが今朝貸した消しゴムだ。



「そ、それ忘れて教室帰ったらお前がいたからよ、…だから、ほら」



そう言ってあたしに消しゴムを渡す。



「……え?こんなんのために戻ってきたの!?ははっ、ウソでしょ」



ははっと笑うと橘はムスッとした表情になる。


まあ、あの子とイチャつきに来たんじゃなくてよかった。



あ、これは別にイチャイチャしてるところを見たくなかったわけじゃなくて別に変な意味じゃないからね!?



心の中で自分に言い聞かせた。