「いや、普通に笹原と二人っきりになりたかっただけ」
「は〜やっぱり〜………え?」
今なんて……
「美優……こっち向いて?」
耳元で囁く低くて甘い声。
その声で名前を呼ぶなんて……ズルい。
いきなり甘くなるなんて……ズルいでしょ。
反則、だよ…
促されるまま、橘の方に顔を向けると
唇がゆっくり優しく重なった。
次第に深く、深くなってく甘いキスに身体は火照って熱を帯びていく……
橘は器用にもキスしながら向かい合うようにあたしを膝の上にのせる。
本当、橘ってキスが上手い。
何も考えられなくなるくらい頭が真っ白になる。
夢中で唇を合わせていると、制服の裾から熱を持った手が差し込まれた。
「んちょっ…!?」
甘いキスから覚めるようにあたしはハッとして橘を押し返した。

