何か言わなきゃ…!
そう思えば思うほど何も出てこない。
ゴンドラが少し揺れる中、橘は窓の外を見ながら言った。
「前ここ来たとき、お前に告ろうとしてた」
「…えっ!?こ、こ?」
今なんて!?
「なんつー顔してんだ。だから、お前に好きだって言おうとしてたんだよ」
な、何それ…
嘘でしょ!?そんな前から…?
「でもお前は俺を遮ってバカでかいくしゃみしやがって」
それはもしや海での…
あのとき告白しようとしてたの!?
「そ、そんなの知らないよ。出るものは仕方ないでしょ!」
「ムードねぇ女だと思ったけどな」
フッと笑った橘に気持ちが楽になって緊張がとける。

