大っ嫌いなアイツに恋をした。




「何でって、見りゃわかんだろ。俺ら付き合ってんだよ」



先輩に堂々の交際宣言をする橘にあたしは顔が熱くなった。



「…へぇ〜悠月と笹原が…お似合いだね」



まるで棒読みで言う先輩に少し違和感を感じる。


何でだろ…何か怖いような…


それに部活の先輩なのに橘は普通にタメ語だし…


二人の間にただならぬ雰囲気が漂っている気がした。



「つーことで、行くぞ」



橘はあたしの手を引いて永見先輩から離れるように歩き出した。


その後ろ姿は何だか苛立っているようにも見えて…



「た、橘っ!怒ってる…?」



様子を見ながら言うと、いきなり橘は止まった。