大っ嫌いなアイツに恋をした。




「……え?何してるの橘」


思わず疑って目をパチクリさせる。



「はぁ?何って見りゃわかんだろ。拾ってんだよ!お前がバラ撒いたプリントを!!」



そう、橘はプリントをあたしの顔に押し付けた。


バラ撒いたんじゃない!
落ちたんです!!



「…って、何であんたが拾ってるの!?もういいからさっさと…」


彼女さんと帰りなさいよ!


そう言おうとしたけど、橘は…



「わりぃ、コイツと仕事任されてたの忘れてたから先帰っといて」


なんて、言ったんだ。



「はぁ?」



思わず漏れる声。




「…わかった。じゃあね、悠月。明日は予定開けといてよね」



可愛くニコッと笑った女の子は手をヒラヒラさせて帰っていった。