大っ嫌いなアイツに恋をした。





ジェットコースターはもちろん、本当だったら嫌がりそうなメリーゴーランドだって橘は仕方ねぇな、なんて言いながら全部付き合ってくれた。


この前はこんな風にまた橘と遊園地に来るなんて想像してなかったのに。



「休憩すっか、ちょっとここで待ってろ」



橘はあたしをベンチに座らせるとどこかに行ってしまった。


ふ〜それにしてもよく歩き回ったな〜


時間を確認するともう夕方近くだった。


好きな人と過ごす時間ってこんなに早く感じるんだ…


携帯をカバンに直したとき中に入っているキーホルダーを手にとった。



結局、付けずに持って来ちゃったな



『……お前にソレやるよ』


学校で倒れて橘に家まで送ってもらったときに投げ渡されたリボンのついたクマのキーホルダー。


どうして橘はあたしがこれを欲しかったってわかったんだろ……



「……あ、そうだっ!」


あたしは良いことを思いつき勢いよくベンチから立ち上がった。