"俺の彼女だよ"
率直な橘のその言葉に顔が熱くなった。
「……そうですか。美優センパイよかったすね。じゃあ俺の告白はなかったことにしてください。それと抱きしめてキスしそうになったことも後色々全部」
「はっ!?」
はっ!?、と声をあげたのはあたしではなく橘。
抱きしめてキスしそうになったってどういう…
「お前…どういうつもりだ」
橘はあたしではなく陸に詰め寄っていた。
「その言葉の通りです。でも安心してくださいよ。俺と美優センパイはそういう関係じゃないんで。ただ…あなたより美優センパイのことは色々、知ってますけどね」
陸はニヤッと笑うと柔道場に戻って行ってしまった。
取り残されたあたしと橘。
橘はギロリとあたしを睨んで迫ってくる。
「抱きしめてキスしそうになったって何だよ」
「さ、さぁ?」
そんなのあたしに聞かれたってわからないよ!

