大っ嫌いなアイツに恋をした。




はっきりとした自分の気持ち。



行かないで。


屋代さんと会わないで。



あたしのそばにいて────。



それが今のあたしの気持ち。



裾を掴む手に力を込める。


もう、今しかない。



「た、橘っ話が……」



「悠月ぃ〜遅いよ〜!」



その声にハッとすると南橋宮の入口に屋代さんが手を降って立っていた。


あたしは慌てて橘の裾から手を離す。



「悠月のために浴衣着たの〜!どう?可愛い?」


屋代さんはクルンと一回転して橘に笑いかける。


「ん、可愛いんじゃねぇの。つーか、遅ぇのお前だし」



あたしのときは…すげぇ可愛いって


何か…嬉しいな。


屋代さんはルンルンに橘に近づくと後ろにいたあたしに気づいた。