受け取ったあたしはふわふわのクマを見つめる。
愛らしい表情をしていて可愛い。
でも、そんなあたしはなぜか涙が溢れそうになった。
「……どうして?あたしはタコの」
「ヘタクソ」
え?
「嘘つくのヘタクソ。お前そのクマしか狙ってなかっただろ」
み、見られてたんだ…
何だか急に恥ずかしくなって俯く。
「それに、お前。そうゆーの好きだろ」
えっ?と顔をあげると橘は視線を逸らして照れ臭そうにしていた。
そうゆーの好きって…
だから遊園地で見たクマのキーホルダーあたしにくれたの?
嬉しくて、嬉しくて
あたしはギュッとふわふわのクマを抱きしめた。
「橘、ありがと」

