大っ嫌いなアイツに恋をした。




橘の少し後ろを歩いているとあたしはふと立ち止まる。


色々な屋台が並ぶ中、あたしは射的に目を奪われた。


あの一番高い台に置いているふわふわのクマ…可愛いな。



射的なんてしたことないけど…一回だけなら!



「た、橘!ちょっと射的していい?」



前を歩く橘に声をかけるとなぜか嬉しそうに笑う。



「お前に射的とか出来んのかよ。命中率悪そー」



ハハッとバカにするように笑われた。


む、ムカつく〜

見てろこのヤロー!



「おじさん一回お願いしますっ!」




集中、集中……


あたしは一番高い台にあるクマに的を絞り……


当たれっ────!



「はい、お嬢ちゃんお菓子のセットね〜」


チャンスが三回もあったというのに一番高い台には届かずお菓子しか当たらなかった。