宮村や他の男子に言われるのと全然違う……
ドキドキして橘の方を向けないよ。
「あ、ありがと…」
いつもなら冗談言うなっ!って言ってたけど……
冗談でもいい。
嬉しくて涙が出そうだよ。
「ばっ、何素直に礼言ってんだよ!雨降るだろうが!」
橘は頬を赤くさせてあたしの頭にコツンと軽く拳を当てた。
橘は照れ隠しなのか、かき氷を掻き込むようにして食べる。
たまにむせたりして。
何それ、可愛い…
橘は一歩前で歩き、あたしはその後ろについていく。
橘だって…カッコいいよ。
あたしなんかよりも浴衣似合うし…何かその……色っぽい。
悔しいけどその浴衣姿は様になっていて。
「……カッコいいよ」
あたしは橘の後ろを見つめ、小さく呟いた。

