大っ嫌いなアイツに恋をした。




それから急激に笹原と距離が近くなったキッカケが資料室で起こった"あの事件"だ。


俺の印象が相当悪かったのだろう。


笹原はどこか冷めていて素っ気なかった。


その態度がまた俺を煽る。



「いーや、見惚れてるね。わかんだよ。俺のこと、好きだって」


からかってそう言ってみると白じろしい目で見られた。


呆れて何も言えなかった、と冷たい目で言う笹原に笑がこみ上げてきた。


さすがに食いつかねぇか…

俺のこと好きだろって迫ると大抵の頷くんだけどな〜


一筋縄じゃいかねぇってことか。


どんどん、笹原がどんな反応をするのか楽しくなっている自分がいた。


そして、起こった事件。


本棚が倒れて下敷きになりそうになったとき俺はとっさに笹原の腕を引いて抱き寄せていた。


その腕は細くて、その身体もすごく華奢だった。


何だよ、ちっせえくせに男と対等にやり合ってんじゃねぇよ。


間近で見る笹原は化粧気なんて全く無いのにその素が綺麗で他の女に無い魅力を感じ不覚にもドキッとした。