大っ嫌いなアイツに恋をした。




笹原に向かって走り出そうとした瞬間だった。


ナイフを持って向かってきた男に対し笹原は簡単に避けるといとも簡単に男の手を捻りあげていた。


呻くような声を出す男に笹原は一瞥すると強く腕を縛り上げる。



いつの間にかやってきた警察に男は連れていかれたのだった。



「……何だよアイツ」



警察かよ。


つーか、すげぇな。

アイツ本当に女かよ。


これが俺の率直な感想だった。



笹原美優は強いんだと噂では聞いていた。

クラスでいる笹原はどこか近寄り難い感じで絡みにくいし特に関わろうとはしなかったが……



「変なヤツ」



少し興味を持った。