笹原美優

と言う女を知ったきっかけは1年前。


1年のときも同じクラスだったというのに1学期は全く無関係だった。


そんな笹原を知ったのは1年の夏休み。



いつものように女と遊んで夜遅く帰っていたときだった。


公園の裏から何やら言い争う声がして覗いて見ると男が一人、女が二人。


何だ?修羅場か?


御愁傷様〜なんて、笑いながら通り過ぎようとしたが俺の足はなぜか止まった。


あの女って同じクラスの……笹原?



「これ以上、この子に付きまとうなら警察に通報します」


「あ?何だこのクソ女。どけよ。俺と愛美は愛し合ってんだ」



何だかヤバそうな雰囲気の男。

ストーカーかなんかか?


笹原美優は後ろの女を庇うようにして立っている。



「どけよ…どかねぇなら…っ」


男が何かを取り出し笹原に向かって歩き出した。


あれは……ナイフ!?


あのバカ、早く逃げろよっ!