あたしは橘のクラスメイト。
ただのクラスメイト。
想いはとっくに消えている。
アイツを好きだったあたしはもういないんだから。
この前、橘が心配だからと後ろをついて来た道に差し掛かる。
ここのゴミ置き場に吹っ飛んだんだっけ。
よく怪我一つなかったよね。
どんだけ丈夫なんだかアイツ…
ふふっと少し思い出して笑っていると
背後から低い声がした。
「この前はどーも、笹原美優、ちゃん?」
背筋が寒くなるような声。
……誰?
どうしてあたしの名前……
恐る恐る振り返ると黒っぽい服を着た白銀の髪色をした男があたしを見つめていた。
なに……誰?
もしかして…
「兄貴と似て、アンタも強ぇんだって?仲間がずいぶんお世話になったよ」
不適笑う男にあたしはなぜか震えて足が動かなかった。

