「気の強ぇ女だなオイ、女だからって手加減すると思ってんの?」
身動きをとれないように腕を頭の上で固定されてしまった。
思いのほか強い力に全く及ばない。
愛美だけでも逃がそうとしたがさっき倒れていた男が立ち上がり捕らえられてしまった。
『男に勝てるなんて自信あるのか知らねぇけど所詮お前は女。』
橘が言ったことが脳裏にふと浮ぶ。
確かに…その通りだよ。
何もできず悔しくて睨みつけていると男はフッと笑った。
「なんならここで犯してやろうか?」
ジリジリと詰まるその距離に気持ち悪くなって目を閉じた。
しかし、いつになってもその距離は近づいてこない。
不思議に思って目を開いたときだった。
鈍い音がして目の前の男はいきなり地面に倒れこんだ。

