男は愛美の首に手を回して不敵に笑う。
「この後、この子はどうなってしまうでしょうか?」
不気味な笑みを浮かべ意味の分からないことを言う男に背筋が震えた。
「美優っ、あたしのことはいいから早く逃げて!」
バカ、愛美おいて逃げれるわけないじゃんか。
考えるよりも先に身体が動いて男に立ち向かっている自分がいて。
ワゴン車に愛美を押入れようとしている男の背後をついて脇腹に蹴りを入れる。
一瞬、怯んだ隙に愛美を助けることができた。
しかし、あたしはもう一人の男の存在を完全に忘れていた。
背後から腕を引っ張られると車体に身体を押し付けられた。

