「愛美、送っていこっか?」
どうしても不審者の件が気になって愛美を一人で帰すのは不安だった。
「大丈夫だよ。美優だって気をつけてよね?」
あたしは愛美が角を曲がるまで見送り自宅までの道を一人で歩き始めた。
そういえば今日、七夕だよね…
不意に見上げた夜空に疎らな星を見つけた。
この辺じゃあんまり見えない。
田舎じゃもっとたくさん見えるんだろうな。
夢中になって夜空を見上げて歩いていると、後ろのほうから足音がした。
普通なら足音なんて全く気になんかならないんだけど…
あたしはハッとして後ろを振り返る。
うん…誰もいない。
この時間のこの道はほとんど人は通らないらしい。
さっきからずっとあたし一人だ。
なのに…
あたしが歩くたび、背後からワンテンポ遅れた足音がする。

