大っ嫌いなアイツに恋をした。




ありえない、ありえない。

どうしてそう、皮肉めいたこと言うかな。

あたしが女らしくないってわかってるよ。
気にしてるし、努力してるのに。

それをわざわざ…



「橘、短冊に何お願いしたのかな?」



学校を出て、住宅街を歩いているとき愛美が突然そう口を開いた。



「…女の子とたくさん遊べますように、とかじゃないの」


でもあの橘ならそんなお願いなんてしなくていいか…

もう既に周りには女の子たくさんだもんな。


じゃあ、アイツが願うことって?



「なーんかもどかしいよね。あんたと橘」


愛美はあたしを見てふっと笑った。


もどかしいって?


聞き返そうとしたとき、愛美と帰り道別れる所までやって来てしまった。