「とか言って、必死になって短冊書いてたヤツ誰だよ」
吹き出すようにして笑う宮村に驚いて橘を見た。
「おまっ!…ち、ちげーし。メモ代わりに使ってただけだからな!」
頬を赤くさせて慌てる橘。
何か…可愛い……なんて。
何だ、橘も短冊に書いてお願いしたんじゃんか。
でもどんなことをお願いしたの?
橘ならお願いなんてしなくても本当に自分で叶えちゃいそうなのに。
それから勉強会を再開するもあたしは橘が何をお願いしたのかが気になって勉強に身が入らなかった。
下校するように先生に言われたのはそれから一時間後のこと。
「もう暗いし送ってくわ」
教科書を片付けているとそう言ってくれたのは宮村。

