大っ嫌いなアイツに恋をした。




「…………。」



「…………。」



無言で二人立ち尽くす。



「ほ、ほら見てみろ!雨降ったじゃねぇかよっ!お前が珍しい余計なこと言うから!」


「はっ?人のせいにしないでよ!絶対あたし関係ない!」


おっかしいな〜お天気お姉さんによると降水確率0%だったんだけどな…



「お前、コンビニで傘買って来い!」



「そっちが行けばいいでしょ!?」



体育館前で言い合いになっていると声に気づいた用務員さんがやってきた。



「まあ、喧嘩せずに!傘一本しかないんだけどよかったら」


そう言って用務員さんは帰って行った。



傘一本。

こりゃ、勝負だな。



「これはジャンケンだね。買っても負けても恨みっこなしだから!」



そう意気込んでいると、橘はあたしから傘をとりあげた。