大っ嫌いなアイツに恋をした。




それなのに友達だなんて……


バカなのはやっぱりあたしの方だ。



「ご、ごめん。あたしデリカシーなかった。呼び出してごめんね。じ、じゃあ」



あたしは橘の顔も見ず、走って屋上を出た。


橘がどんな顔してるかなんて見たくなかった。

もし、さっきみたいな切ない表情だったら嫌だから。


あんたはからかってバカみたいに笑ってる方が断然いいよ。



お願いだから。

悲しそうな顔しないで。


あたしまで悲しくなる。



『お前が元気ねぇと俺まで元気なくなんの』


学校で倒れたとき、橘が言ってくれた言葉。


あのときは何言ってんだと思ってたけど

今のあたしも橘の言った言葉が当てはまるから。



明日になれば、また笑ってくれたらいいな……