大っ嫌いなアイツに恋をした。




少し俯き加減で笑う橘を見ていると何も言えなくなった。

その表情がどこか切なかったからなのかもしれない。


笑っているのに切ない顔なんて……

あんたには似合わないよ。


この雰囲気が嫌であたしは話を変えることにした。



「そ、そういえば橘、あんた何でバスケ部いるの?」


い、いきなりすぎたかも…


そう思っていると橘は急にあたしから視線を外した。



「お、お前が言ったからだろっ」



……え?



「あ、あたし何か言った?」


部活戻りなさいよ…!とか言ったっけ?



「ああ〜!何でわかんねぇの!?お前、まじでバカ」


……はっ!?

どうしてバカ呼ばわりされなきゃなんないの!?

つーか、わかんねぇのってわかるかよバカっ!


橘は少し頬を赤く染めて、もういいと言った。