大っ嫌いなアイツに恋をした。





「は?何言ってんの」



「好きかって聞いてんの」


橘はまだ腕で目を隠しソファーに寝転がったままだ。


「……好きか、嫌いかって言われると…好き、だよ」



橘は何も言わない。

何よ、いきなり話振っといて。



「み、宮村はすごく尊敬してる。特に、バスケしてるところが一番キラキラしてて好きかな…って何か言いなさいよ!」



だけど、橘は何も喋ろうとしない。


何よ!無視ですか!?



「……笹原は、そういうヤツが好きなのか…?」


すると、唐突に橘が口を開く。



「…え?……うん、何かに夢中になって頑張ってるのって良くない?」



永見先輩を好きになったのもその理由。


いつも朝練、夕練帰るのは後輩よりいつも最後。

努力して頑張ってる姿にいつの間にか惹かれたんだ。



しばらくして橘はソファーから起き上がった。

そして、あたしの目を見つめて言った。



「……じゃあ、俺は?」