一途な彼は俺様モンスター

さすが、都内のおしゃれレストランだよね。

トイレも広くて、きれい…



手を洗い、女子トイレから出ると…




「あ…」


女子トイレの外で、空翔さんが壁に寄っかかっていた。




「…どうしたんですか?……っ!」


私が近づくと、空翔さんは私の手を掴み、近くにあったパウダールームに入る。

そして私を、壁に追い込んだ。




「つ、空翔さん…!?」

「食後の血くれ」

「えっ…」


やや強引に、私の首筋を舐めてくる空翔さん。




「ちょ、ちょっと!誰か来たら…」

「来ない来ない」

「・・・・っ」


それに、ここ女性専用でしょ!?

男の人が入って、しかもこんなことしてたら問題だよ!


空翔さんの行為になんとか耐え、しばらくすると私の首筋から唇がそっと離れる。



はぁ……(汗)

心臓が持たないよ…



「お前…」

「っ!」


まだ何かする気!!?




「顔色悪いけど大丈夫?夜、飯作るって言ってたけど…無理しなくていいぞ」

「え…」