一途な彼は俺様モンスター

真由子さん、家事ダメなんだ(汗)

でも両親がお医者さんなら、裕福な育ちだと思うし…

家事と遠ざかって生きてきも、おかしくないか。




「お前、料理できるだろ?」

「あ…!」


私の食べかけの、チキンのソテーをフォークで刺して奪う空翔さん。



あ、私のなのに…

ま、残そうと思ってたからいいけど。




「料理はできますよ。最低限ですけど…」

「なら、浅海ちゃんは料理係ね♪ついでに洗濯と掃除もお願いしてもいいー?(汗)私掃除もできないの〜」

「フフ、いいですよ」


私にも仕事を持たせてもらえるなんて、逆に嬉しいかも!

ただ血だけあげて、食べさせてもらうなんて…そんなのやっぱり悪いし…




「じゃあ、今日の夕飯は浅海ちゃんの手作りだー!デリバリー地獄から、抜け出しね〜」


楓雅さんの腕に、しがみつく真由子さん。

私はそんな真由子さんに、笑顔を返した。




「…ちょっとお手洗い行ってきます」


食べ終わったお皿を下げてもらったあと、食後のドリンクをみんなで飲んでいる時、私は席を立った。




食べ過ぎだな(汗)

気持ち悪い……


お腹をさすりながら、トイレを済ませる。