一途な彼は俺様モンスター

「芸能人かなー?でも、あのルックスじゃ、モデルくらいはやってるよね?」

「でも、子供も一緒だけど…?」

「子持ちでモデル!?それはそれでアリかも♡」



都内のオシャレなレストランに来てみると…周りからの熱い視線と、聞こえてくる女子のヒソヒソ声が耳についた。


空翔さんは、私の隣で黙々とご飯を食べているし…

羽も牙もない、人間の姿をしたバネちゃんも、お行儀よくご飯を食べてる。(バネちゃんは、人間の姿にもなれるらしい)

真由子さんと楓雅さんは仲直りしたらしく、ラブラブモードでご飯を食べてる。


周りを気にしてるのは、私だけ??




「いい店来れて良かったねー♪毎日惣菜買ったり、デリバリーじゃ飽きちゃうもんね」




毎日…デリバリー?




「それは、お前が料理出来ねえからだろ (汗)」

「料理だけじゃなくて、家事全般できないじゃん…」


空翔さんと楓雅さんが、苦い顔をする。





「だってーできないんだもん!料理本見て作ってんのに、できないなんて…本当不思議よねぇ」


他人事のように言う、真由子さん。