一途な彼は俺様モンスター

「な、何してるんですか!?」

「いや。今日はまだ血もらってねえなと思って」

「何でクローゼットの中に入るの????」

「ムードを大切にしてるんだよ」

「はぁ!?」


血をもらうことに、ムードとか関係ある!?


空翔さんに背を向けたまま、後ろにいる空翔さんと話す。


この体制…後ろから、空翔さんに抱きしめられてるみたい……

前向きたいけど、この中狭くて無理。

でも、前向いたとしても…抱きしめられてる状態は変わんないよね…



「っ!!!」



その時、空翔さんが私の後ろ髪を右側に流し、私の首筋に口を当ててきた…




「ちょっ……空翔さんっ!」


く、くすぐったい!

血吸うなら、一言声かけてよね!


それに、これって本当に血吸えてんのかな…?



体に一気に力が入るが、すぐに抜けてしまいそうになる……




「・・・・」

「〜〜〜っ」


ま、まだ終らないのかな…??


恥ずかしさと、緊張でおかしくなってしまいそう…