一途な彼は俺様モンスター

「俺達(ヴァンパイア)は、昔から人間の女に血をもらいながら、貢いでたモンスター。女がいなきゃ、生きていけない生き物なんだよ。だから先祖は、金だけはちゃんとしてくれてたってとこかな。金で困ることはまずねえよ。でも、暇だから仕事はしてるけど」

「…!お仕事何してるんですか?」

「ジムのインストラクターだよ。楓雅と一緒に」

「へぇ〜」


すんごく似合うなぁ…




「上司ったらよ…空翔は女に人気があるからって、空翔を女専用のクラスのインストラクターにして、俺はおっさんばっかのクラスにしたんぜ!?」

「あら?それって、女の子の生徒と触れ合いたいってことかしら?」

「え(汗)」


しまった…!という顔をする楓雅さんに、真由子さんは頬をつねった。




「ふ、深い意味はないよ真由子っ。ただ、オッサンばっかのクラスよりは、少しくらい女がいた方がいいってことで…(汗)」

「へえ…♪」

「お、俺が真由子一筋だってことは、お前が一番わかって……いてててててっ!」


真由子さんは、今度は楓雅さんの脇腹を思いっきりつねった。


バネちゃんは、自分の部屋に避難した。





「ちょ、空翔さん止めてくださいよ」