一途な彼は俺様モンスター

背筋がピンと伸びる。




「空翔から聞いたんだけど、たまに吐血するんだって?」

「はい…たまに突拍子もなく…」

「そう。量はどれくらい?」

「…洗面器1杯くらい」

「そう…1日の食事の量は?」

「かなり少食で、ほとんど1日1食くらいかな(汗)」

「うんうん、生理は毎月ある?」


真由子さんの身体検査は、午後いっぱいで終わった。




「浅海ちゃん、お疲れ様。何かわかったら、すぐ知らせるからね」

「はい。どうもありがとう」


私はペコッと頭を下げる。

そして真由子さんの部屋を出て、2人でリビングへ向かった。





「…あら」

「!」


リビングへ行くと、空翔さんと楓雅さんとバネちゃん3人は、ソファーで爆睡してる。




「はいはい、起きろーーーーヴァンパイア共ーーーー!!!!」


手をパンパン叩いて、大声で3人を起こす真由子さん。





「……ぁ?」

「ンぁ?」

「…へ?」


3人は一斉に目を覚ました。




「いつまで寝てんのよ、もー昼よ?」


寝転がっている、楓雅さんの体を起こす真由子さん。