一途な彼は俺様モンスター

昨夜、この人に首筋にキスされたことを思い出す。


あの時、確かに痛くなかったけど…

まさか、血を吸われてたなんて思ってもいなかった……



「俺のパートナーがお前だとわかってから、お前に接触する前に、お前のことを色々と調べてたんだ…そしたら、お前は特殊な血液を持つ種族だということがわかり、その上モンスターに監禁されてるってこともわかったんだ」

「…!」

「だから、お前を助けに行った…すぐにでも、あいつから引き離した方がいいと思ったから…」

「………やっぱり、あれはお兄ちゃんじゃないんですよね…って、私があなたのパートナー!!?」


どうしても、まだお兄ちゃんがモンスターなんて信じられない…




「だから、そう言ってるだろ(汗)…それに、あの冷凍された血の山を見ただろ?おまけに、お前の首を掴んで、またお前の記憶を奪おうとしたんだ…」

「…!あれは、記憶を奪おうとしてたんですか?」

「そうだ。お前の血を、ああやって保存して力を蓄えてたんだ。それが見つかったから、記憶を奪おうとしたんだよ…」

「・・・・・」


あまりにショックで、私は言葉を失った…




「お前が、まだあいつを実の兄だと思うのは、記憶をすり替えられたからだ。失った記憶を取り戻すには、あいつ自身を倒すしかない…」